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罠猟師になるには なったで 罠はどうする? くくり罠編 ⑤

くくり罠のメリットは①安い ②設置しやすいになってきます。  かかりやすさでいうと、私の場合、大型箱罠でも、くくり罠でもだいたい2頭/年間設置台数。つまり罠一個に対して年間2頭ぐらいなので。 デメリットはやはり止め刺しがしんどいことでしょう。

くくり罠の仕組みと選び方です。 あえて自作の話はしません。今は自作のほうが高くつきます。

よくわからない人のために説明すると、くくり罠は2つの部分から成り立っています。 一つはバネを使ってワイヤーで作った輪を締め付けて足をくくる部分。(商品画像のワイヤー部分)拳銃で言うなら弾を込めた状態。弾丸。 もう一つは、罠を作動させる部分。 拳銃で言うならトリガー(引き金)の部分です。(商品画像真ん中のグレーの器具)

まずは「トリガー(引き金)」の説明。

大きく分けると2つあります。

ひとつは、「落とし穴踏み込み式」これは穴に足がハマるとワイヤーが閉まるタイプ。 メリットは「壊れにくい」「価格が安い」 デメリットは「15〜20cmほど直径15cmぐらいの穴を掘らなくてはならない」「穴に足が落ちた深さでしかワイヤーでくくれない」こと。つま先までしかハマらなければつま先をくくって逃げられるし、足首まで入れば膝までしっかりくくるということ。要は、空はじきが多くなる。よくある塩ビ管で自作できていた時のもの。

もう一つは「ワイヤー跳ね上げ式」これは輪になったワイヤーがさらにジャンプします。そして深くキャッチする。メリットは「穴を掘らなくて良い(浅くて良い)」「空はじきが少ない」 デメリットは「壊れやすい」「価格が高い」になります。

(※ここで、跳ね上げジャンプ式のややこしいところなんですが、ここでは縦型バネ設置は除きます。もうあまり市販でもないので。)

トリガーの違いはわかりやすく言うと1cm踏み込んだだけで足首までしっかりくくる「ワイヤー跳ね上げ式」か、10cmぐらい穴に落ちないとしっかりくくれない「落とし穴踏み込み式」か。 そして穴を掘らなくて良い「ワイヤー跳ね上げ式」小玉スイカ1個分ぐらいの穴を掘る「落とし穴踏み込み式」か。 近隣の「ワイヤー跳ね上げ式」がなかった頃のくくり罠猟師さんたちも今は「ワイヤー跳ね上げ式」を使う人が多いです。 木の根を切ったり、大きな石があったらばしょを変えなきゃいけない穴掘りは結構疲れてしまいます。 そして空はじきも少ない。 もちろん私「ワイヤー跳ね上げ式」を使っています。

そして「弾丸部分」の説明。

大きな主流は2つ。 一つはねじりバネ方式(松葉式)これは名札なんかをつける安全ピンのぐるぐる部分を大きくしたようなものです。メリットは「壊れにくい」「安い」 デメリットは「暴発して怪我しやすい」「設置時に隠しづらい」「修理しづらい」などがあります。

もう一つは押しバネ方式。塩ビパイプの筒の中に長いバネを押し込んだタイプ。デメリットは「壊れやすい」「高い」メリットは「設置しやすい」「暴発しにくい」が挙げられます

私が使うのは押しバネ式です。罠を仕掛けて良い最大30個までの枠全部使うので安全が大事なのと穴掘り労力のカットが理由です。 ほんと山の中での穴掘りの難しいことよ。

 これになります。 押しバネ式のデメリット「壊れやすい」が塩ビではなく、ステンレスパイプのお陰で壊れません。 よく写真を見ると筒の横にL字型の六角レンチのようなものがついています。これがバネ格納時のロックになります。罠を使ったことがあるならわかると思うのですが、踏み板にワイヤーを掛けるのが後で済みます。ロックを掛けたあとにはワイヤーの間を誘導式おもりの様にになるので、バネのセット→踏み板にセット→ワイヤー固定金具のセットの順でできます。 これのお陰でトリガーの方にセットしやすい。このメリットは計り知れません。

ねじりバネとの価格差は三倍になりますが、この押しバネはセットすると15cmになるので隠しやすさは1/2になります。 この大きさなら枝や枯葉などで簡単に隠せます。  そしてパイプがステンレス製。 この素材でできているのはなかなかありません。押しバネ式において壊れる部分は大体バネがねじれるか、筒の破壊です。 塩ビ筒の破壊は、体感で言うなら鹿なら10%。猪なら50%程度ある気がします。ステンレスなら今のとこ壊れていません。 バネは簡単にもとに戻せますが、筒部分は一度全バラシなので結構負担です。 多少高くてもステンレスがもっと流行って値段が安くなればいいんですが。

次の機会に踏板のほうもう少し詳しくいってみたいと思います。

ほなまたね

 

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