サイトアイコン ToDo田舎暮らし備忘録

罠猟師になるには なったで 罠はどうする? 止め刺し編 ⑧

ではでは、みんな気になる止め刺しです。 私のくくり罠の場合、流れ的には、「口をくくる」→「ロープで固定」→「電気ショッカー」→「止め刺し」になります。

ちょっとここでは心情的な部分を排除して書いていこうとは思いますが、一つだけ。

ちゃんと見回りをして即処理をする。 これだけ心がけています。足がくくられたまま日にちが立って死んでいることや、箱罠の折の中日にちが立っても必死に体をぶつけて血だらけになっている獣を見るのはやはりつらいです。

では、行きましょう。 いの一番にするのは、本当に罠にしっかりかかっているかどうかのか確認です。イノシシの時は特に、単眼鏡を使って足元がしっかりとかかっているか確認します。一度だけ猪がなんか足先だけのような怪しいかかり方をしていた時はいつもは一人なのですが、ヘルプを呼びました。「やられたら救急車を呼んでくれ」と離れたところで待っててもらいました。結局ちゃんとできたのですが、止め刺し中にワイヤーが外れたと考えるとぞっとします。先輩はそういう時は一晩おいとくんや。って言ってましたが。 どうするのが正解だったのか。やはり命を懸けたやり取りなので正解は無いのでしょう。

まずは罠にかかった獣を固定します。メス鹿や幼獣であればそのまま電気ショッカーできるときもありますが、雄鹿、猪なんかは固定したほうが安全だと思います。 固定方法はいろいろありますが、私のやっている方法は

これを2mの塩ビパイプの先につけています。そして手前にはロープ。ありあわせで作りました。 塩ビパイプ2mの理由は恐怖とのバランスです。あまり意味はありません。ロープの端をそのへんの木に引っ掛けて、これを雄鹿の角に掛けたり、猪の口に掛けたり。掛けたあとはとりあえず引っ張って、引っ張って固定するのみです。固定と言っても走って突進してこないようにさえできればいいです。奪取する余裕さえ与えなければ。頭と足先が違う方をなるべく向くように固定すれば大丈夫。 もともとワイヤーを短めに設置できてるならそれで良しですし。

このあとは電気ショッカーになりますが、

本当はこういうのを使いたいんですよねえ 安全だし。ただ取り扱いと持ち運びを考えるとう~ん。 先述のように危なそうなかかり方や、銃所持者を呼ばなくてはいけないようなことがしょっちゅう起きるならまた考えます。

アニマルウェルフェアとまでは言いませんが、一瞬にして楽にしてあげたいです。バットで殴るなんかようしません。電気ショッカーだと今のところまずは向かってくるイノシシでも、ちょっとでも刺されば動きを止めることができます。次の一撃で意識も失わせることができます。

この電気ショッカー作り方はまた今度(1万円以下でできます)なのですが、なれれば、刺す位置、時間によって気絶〜死亡までコントロールができます。 気絶なら、生け捕りや、血抜きがやりやすくなります。 死亡までするのは少し判断がしずらいです。気絶なのか死亡なのかは動脈を切らないことにはわからない(出血の勢いが判断材料)なので大型だったり、オスイノシシの場合は必ずナイフまで使います。

運ぶ際の方法なのですが

これが運びやすいです。足だけくくって運ぶ方法もあるのですがなかなか足とか引っかかって進まない。ソリのほうがうまく運べます。

ナイフもいろんなのがありますね。

私は今のところ2本続けてこれです。 一本はなくしました。 ナイフを選ぶ条件的にはまずシースナイフであること。刃渡りが20cm以上。厚みは3mm以上。これは大型でも動脈まで届くようにするための刃の長さと折れないための厚みです。 雄鹿の角の良い個体は、頭も落として池に沈めるために切断もします。 そしてヒルト(日本刀でいう鍔の部分)がしっかりあること。怪我だけはしたくありません。  あとは背中側にも刃があること。 解体するときに皮の処理のやりやすさが違います。

私はその場での解体は、足をもう一度くくり罠でくくって、やや持ち上げて(吊るすほどではない)首元から血を抜きます。 その時股間の左右どちらかの動脈も腹側から刺して切っておきます。(内臓は傷つけないように)そして30分ほど荷物を片付けながら休憩です。 その後内蔵を抜き、処分します。内臓は心臓、肝を食べるときもあります。その後、川まで持っていって、半日から、一晩冷やします。猟期が始まる前に川にちょっとした獣一匹分のプールを場所を作っています。 本当なら内臓も川でやりたいのですが、埋める場所がありません。あれば川でやりたいです。 頭部も立派な角がついていれば、切断してまた別のため池に沈めに行きます。角をしっかりとくくって池にほりこみます。(もちろん地主さんの許可は取ってあります)こうしてしばらくするときれいに白骨化するので人へのいいプレゼントになります。

だいたいこんな流れでいつも止め刺しをやっています。 では次は電気ショッカーの自作編です。

いろんな情報が流れていますが、それらをまとめて改良して、実績十分のものができました。

ほなまたね

 

モバイルバージョンを終了