烏骨鶏やニワトリの巣ごもりの対処について(就巣性の解除)
- 2022.07.22
- 烏骨鶏(ニワデニワトリ)

最近コンフリーは豚、鶏には害はないとの論文を発見することができたので、コンフリーをやっています。これでだいぶと緑肥に困らなくなりました。
特に原種に近い烏骨鶏なんかはよく巣ごもりをします。 逆に養卵種であるほどしなくなります。 これを鳥本来が持つ就巣性とも呼ぶのだが本来の卵を産んで孵化させて子育てをする行動なので、巣ごもりの発現を止めることはできない。 ただ発現を極力減らすことはできるし、巣ごもりを辞めさせることもできる。 巣ごもりは産卵より21日で孵化が始まり、その後、二週間ほどはヒヨコは母親の体温を必要とするため本来の巣ごもりは5~8週間になる。 以下自分の備忘録としてメモしておきたい。
孵化以外に巣ごもりにメリットは全く無い。
巣ごもり中の鶏は体質も変化し、体温をあげ、水も餌もあまりとらなくなる。 ゆえにトサカも血色が悪くなったりし見た目に元気がなくなってくる。烏骨鶏ならとさかが灰色っぽくなります。 もちろん卵も産まない。 こんなことを孵化もさせないのに5~8週間も疑似的にでもしているとこの上なく体に悪いわけです。
巣ごもりを始めるきっかけ
もちろん産卵がきっかけになります。そして個数は関係ありません。 巣箱内が0個だろうが発現します。
そして巣ごもりを誘引する要因としては気温、暗闇、平飼いなどがあります。 いろいろ鳥さんには理由があるのでしょうが、気温が高い=温めやすい。冬は少ない。 暗闇=安全。 平飼い=ケージ飼いよりは体温を上げやすい。 ということになると経験上思います。 特に新月に近いと夜中のうちに巣箱に籠もり始めています。
巣ごもりが終わるきっかけ
雛が夜間以外に母親の羽の下を離れるときが終わるきっかけです。 外気が30℃にもなる夏場は孵化後一週間ぐらいですし、冬場だと寒い地域で孵化後一か月ぐらいになります。 ということは孵化をさせて子育てをしてもらうしか自然には解除できないと思います。
巣ごもりを極力させない方法
ということは、鶏舎は風通しを良くし熱がこもらないように。 烏骨鶏でもニワトリでも過ごしやすい気温は20度ぐらいだと思います。25℃ぐらいになると毛の多い烏骨鶏はパンチング(くちばしを開いてハアハアする)も始まりだします。 屋外で冷房を入れるわけにはいかないので、風通しと屋根の色(日光反射色にするうちは銀色)は気を付けたいです。
そして暗闇。 うちは夜は鶏舎、昼は庭で放し飼いなのですが、朝はいつもニワトリが騒ぎ出す日の出時刻の15分前にいつも鶏舎の自動ドアを設定しています。 鶏舎に行ったときにたいていは止まり木に止まっていますが、なぜか夜中から巣箱に籠っている鶏がいてだいたいそれが巣ごもり発現の合図です。 産卵かな?と思い一応昼までほっときますがたいてい産んでいないので巣ごもり解除作戦に入ります。 また新月に近い闇夜になるときが巣ごもり発現は多いように感じています。 安全性が高いと感じているかもしれません。
平飼いも誘引要因としていますが、野生に近い飼い方や、床材で体を温めやすい等が誘引要因だと思います。
人工的に巣ごもりを解除する方法
水につけるというのはほぼ意味がないし、せっかくなついたのに嫌がって逃げるようになります。絶対やめたほうがいい。反省。
今のところ有効なのは、籠もる巣箱内を明るくすることです。なので弱い光で十分なので100均でも構いません。うちは100均の乾電池式LEDライトを掘り込んで巣箱内を真っ暗にならないようにします。 もちろん養鶏みたいに寝れないぐらい煌々としては不健康です。 鶏舎内が満月の明かりぐらいで十分だと思います。うちの場合は夜中に巣箱に入る=巣ごもりなので(だいたい基本止まり木で寝る)産卵巣箱内を明るくすると3日もやれば諦めてくれます。
もう一つは、環境を変えてやるというのは無理やりになりますが、卵を温める姿勢を取らせないこと。 体温を上げやすくする環境を作らないことの2点になります。 具体的には、小さな小屋に閉じ込めるかたちになります。 うちのやり方で言うと、100均のワイヤメッシュで鳥かごを作り隔離します。 床面は枝やレンガなどで、「お腹を床につけて温めることが出来ない姿勢にする。」ことです。そして、床面も空気が通りやすくしておきます。 エサと水は用意しておきます。 餌は出来れば体温を上げる炭水化物は避けたいところです。 絶食する方もおられるようですが、巣ごもりしててもササッと餌や水は食べに行くので置いといて問題ないでしょう。
この状態で、うちの烏骨鶏なら、冬場で三日三晩。夏なら一週間ぐらい隔離すると、巣ごもりを解除できます。 冬のほうが、体温を戻しやすいんだろうと感じでいます。
解除の目安は、飼い方によって変わるでしょうが、うちの場合、夜寝る時間に隔離小屋から出して寝る用のとまり木に乗せる。その後30分ぐらいして見に行ったときに、巣箱に籠もってたらまだ巣ごもり中です。もう一度隔離小屋にもどします。 みんなと一緒にそのまま寝てたら解除と見て大丈夫です。
解除後は夏でも冬でも、一週間ぐらい立つともう一度産卵を始めます。 巣籠もりは体にいいのか悪いのか? 本能を止めることがいいのか悪いのか?本当のところはわかりませんが。
ほなまたね
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