烏骨鶏の卵を食べてみようじゃないか! その①

烏骨鶏の卵を食べてみようじゃないか! その①

なんてったて古来より、霊鳥として扱われた、一個500円な玉子である。

もちろんメインのはずの牛丼より高いし、月見うどんにしてもなんの値段よこれ?ってな具合。 でも、玉子かけご飯だとなぜか許される高級玉子。

オロナミンCに入れて飲んでみたらすごいことになるかもしれない。

そんな玉子かけご飯を食ってみたいと。 普通の卵の約30倍の値段。 これで私もセレブの仲間入りです。 三人家族で1500円。 セレブ気分を味わってみたくて用意したのはこちら!

 

 

 

 

 

そう。 謎の白いモフモフ達です。 このモフモフ達を庭に置いておくと 半年後には、こうなります。

そういうわけで、烏骨鶏の飼い方行ってみよ!

ちなみに昔々に自分で焼き鳥屋さんを経営する前に会社員のラストのころ、 養鶏場で少し養鶏の経験をさせてもらいました。 そんな経験があります(週末だけ1年ほど)。 以下の話は、烏骨鶏と普通のニワトリ。 もしくはチャボでも。 ほとんどのニワトリに共通です。

烏骨鶏はどこで入手する?

これが難しかったが、探していたら偶然入手出来てしまいました。 普通買えません。 関東のほうだと結構販売してるとこありますね。 関西だとワールド牧場で売ってるみたい。  その他の地方では烏骨鶏を育てている、農場(養鶏場)に直接聞いてみましょう。 新規で雛を入荷するときに少し分けてくれるかもしれません。 鶏卵目的の農場なら、雌雄判別して購入しているのでメスのみの購入が叶うかもしれません。(ちなみに雌雄の判別は100%ではありません99.7%ぐらいだったかな?) 食肉目的の農場ならほとんどが雌雄判別なしです。

ゆえにメスのみ購入したい人は、少々ハードルが上がります。 うちは全員メスで入手できました。(今のとこ。何か月後かに判明します。今のとこメスっぽい)

オスが混じっても構わない方は、有精卵を買って孵卵器って言う手もありますね。 ひよこ電球とサーモスタットとを使って段ボールなんかでするなら、安上がりだし、ひよこを育てるにも役立ちます。

銘柄鳥にこだわらなければ、どこでも安価に手に入ります。 そしてちょっと郊外の鶏卵養鶏場でメスが簡単に手に入ります。 価格は応相談でしょう。 原価的には50円~100円前後なので。 ただし、最初の一か月でワクチンもフルコースやってると思いますので安心です。 45~55日前後で出荷するような、ブロイラー農場は避けたほうが良いかもしれません。(75日以上の銘柄鳥なんかは別) 彼らは言い方は悪いですが、「肉用種」なので多くは言いませんがあまりいい育ち方をしません。

ニワトリを選ぶときの注意点。

目的によってだいぶ変わってきます。 注意点は、

「オスはけたたましく鳴く」

いわゆる「コケコッコー」。泣かない首輪とかも販売していますが、ましになるだけ。毎日大きな声で!が何日かに一回お隣には聞こえる声でになるだけです。 近所迷惑を気にする必要のない方限定です。 しかも鳴くタイミングは生理的に日の出の二時間前からです。

「つがいで買わなくても玉子は産む」

いわゆる無精卵です。つがいで買っても有精卵が生まれるだけで、質、数ともに変わりません。 近所にニワトリを飼っている家があるなら、メスだけ飼って、欲しい時だけオスを借りてくるってのもありかもしれません。

「銘柄鳥の子が銘柄鳥とは限らない」

野菜のF1品種と似たような感じでとらえるとわかりやすいです。 烏骨鶏の有精卵として売っていても、確かに烏骨鶏の雌の有精卵でしょうが、お父さんはチャボかもしれません。 まあそうやってニワトリたちは品種改良をされてきました。 自分でふ化させてみようってときはそれなりの信頼筋からどうぞ。 ちなみに烏骨鶏は烏骨鶏でも実は色んな品種がいるので要注意です。

「何羽買うのか?」

 メスのみの飼うのなら2羽からをお勧めします。 基本的に群れで動く生き物なのでさみしがりです。 一羽だと寂しさのストレスから異常行動や、病気が多い気がしています。 つがいで飼うならオス一羽に対して、メス二羽以上です。 理想はオス1羽:メス5羽。 オス2羽以上はかなり広い環境でないとだめです。 余談ですがニワトリの交尾はかなり激しくメスにダメージを与えます。

「つがいで飼うどれぐらい増える?」

品種によります。 品種改良されたニワトリほど、育児ができません。 卵を温めることが出来なかったり、ひよこ時分に育てることが出来なかったり。 よって基本は孵卵器や、育雛しないと増えません。 烏骨鶏なんかの原種に近ければ近いほどつがいでは増えます。 原種に近いと産卵数は少なくなり、交尾をした回数に対して、受精率が80%、孵化率が80%ぐらいです。 そこからの大人になる確率といえば、人の手が介在するんで大きくぶれるでしょうが、 自然に庭に放し飼いだとすると 烏骨鶏だと雌一羽で年間50個の卵を産んで2~3羽ぐらいでしょう。

「部屋で飼えるの?」

飼えます。 ただしトイレは覚えません。 鳥とはそういうものです。 おむつなんかも売ってます。 臭いはさほど気になりません。 どちらかというと配合飼料なんかの餌のほうが匂いが気になります。  ほこりも一羽なら大丈夫でしょう。 スペースはそんなにいらないです。 歩き回るスペースは、一羽あたり体の六倍程度あれば事足ります。 さらにおむつもして寝るときだけ入れるなら鳥の大きさがあれば大丈夫です。 ただし飲み水だけは確保してください。

「なつくのか?」

なつきます。 ノーリードで散歩も行けます。(後追いしてくる) 日齢が浅いほど、飼育数が少ないほどなつきます。 ちなみに、大きくなってもなつきます。 日齢に関しては卵から出てくるところからが一番なつくでしょう。 流行りみたいに、一羽を部屋で買うなら、大人(卵を産めるお年頃5か月)になっていても、ひと月一緒にいれば、なつき放題です。 昔、養鶏場でお世話になったときは、 まずはヒヨコで一つの鶏舎に5000~10000羽ほど、入荷してきて、手で餌を撒いたりするのでだいぶ慣れてくれました。 歩くとついてくるような感じですね。 このころから手で餌をやると出荷される75日ぐらいまで手から食べてくれました。 ちなみにず~っと服装は色やシルエットを変えずに同じものでした。 抱きかかえて暴れずにじっと撫でさせてくれます。

まずは手のひらでご飯をあげましょう。 「ごはんだよ~」でも名前でもいいので大きな声で聴かせながら呼び、与えます。 しばらくすれば声だけで寄ってくるようになります。 そして今度は夕方の寝床に入るタイミング。 ニワトリが座り込んで寝る体制になってしまえば、逃げずに撫でさせてくれます。 まずは背中から。 そして首の後ろ。 慣れれば猫のように首元。 「く~」って甘えた鳴き声が出れば成功です。

「放し飼いは逃げない?」

基本的には逃げません。 これも、日齢が浅いほど、飼育数が少ないほど自分の生活域を覚えてくれます。 ただ少しおまぬけなので、間違えて出ちゃったということはあり得ます。 何かの拍子に塀の上に乗った後落ちたり、塀の下つつきすぎてすきまから出てしまったり。 そんな場合はその場で寂しい鳴き(「く-く-」って感じの)してます。 入るとこ探してうろうろするなんてことはしません。 インコなんかを参考に、風切り羽を切っても大丈夫です。そうすれば軽い鶏でも、1mも飛び上がれなくなります。 飛べないことが致命傷になる鳥ではないので、クリッピングも有効だと思います。

「病気は?薬は?」

病気=死亡ぐらいに考えていいと思います、それぐらい丈夫です。(風邪ぐらいは引きますが) よってワクチンだけは摂取したいです。 だけどバカ高いです。 基本的にはニワトリのワクチン接種は何千何万羽単位でするものですから。 ゆえにワクチン接種済みのニワトリを飼うことをお勧めします。(せめて、ニューカッスル、マレック、鶏痘の三種) ただし、これらを摂取するには最低28日齢(4週間)はかかります。 完全室内飼育だとワクチンは不要です。

あとニワトリ種は歩き回る鳥なので足の病気に気を付けてください。 不潔な小屋、寝床の床は足裏が腐ってしまうような病気になります。 歩けなくなってしまいます。

そしてトリサシダニを筆頭とするダニ。 そしてワクモ、ノミ。 徐々に弱っていってしまったり、皮膚病になります。 毛づくろいがあまりに頻繁だと確認が必要です。 これらには薬で対処します。基本犬猫用が使えます。 もし発生しているときはこれ。

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予防にはこれ。

そして生後1~2週間ごろからわかり始めるのですが、障害を抱えている子もいます。 肉用種は足の障害が多発します。 わかりやすく言うと肥満です。 体感ですがブロイラー肉用種の1/4は出荷段階でまともに歩けません。 なので、肉用種のブロイラー養鶏農場から分けてもらうのはお勧めできません。 あとは首の障害のある子もいます。 斜めになっちゃってる子。 しかしえさを食べることが出来ているなら大丈夫です。

 

人それぞれの飼い方ができます。

一人暮らしのマンション室内飼育から、一戸建て住宅での狭い庭から大きな庭まで。 そして個人養鶏で何百羽の飼育まで。 人それぞれに合った飼い方ができます。 ペットとしては犬猫より万人受けかもしれません。

また次回に続きます。 ほなまたね