まだ都会で消耗してるのってお題を見て考えた 戯言の巻

まだ都会で消耗してるのってお題を見て考えた 戯言の巻

山口県周防大島町で行方不明になっていた男の子が見つかりましたね。よかった。 本当によかった。

印象深いのは町の防災無線で呼びかけていたこと。 田舎にはよくある設備ですが、 普段はうるさいのなんのと。 これからは自分の息子に置き換えてみると我慢できそうです。

先日は「クマの目撃情報について」って無線も流れていましたが。 何とかクマには合わずに済んでいます。

さてそんな暑いさなか、大阪から移住組の飲み会に行ってきました。ブログだの、釣りだのでいつの間にか出来上がったコミュニティ。 みんな定年退職組です。 行くとだいたいスマホ教室になったりしますが。

おおむね皆さん田舎暮らしを満喫されている様子。 まあそりゃそうだ。 退職して趣味を満喫できる環境に身を投じたんだから。 私は「40歳手前で移住してきてどうなんだい?」「俺もそうすりゃよかった」なんてよく言われる。 未だ都会に住んでいる友人と飲みに行っても同じ事言われる。

会社員時代の同僚にはビジネスマンの生存競争を早々にリタイヤした私を少し下に見るヤツもいるが、 独立し自分でビジネスをしていた仲間にはうらやましがられる。 この差は何だろう。 自分の価値観が絶対ではないとは思うが、実は会社員が「悪い田舎暮らしの代表」かもしれない。

出世する人間はいつも同じ村(会社)のメンツといつも同じあまり変わらぬ風景に日常を縛られて仕事に全力投球し、休みの日には大した趣味もなくぐた~っとしている。もしくは休みの日にも仕事していたり。 気持ちはわかる私も20代まではそれが楽しく夢中で走り抜けた。 独立したときも同じ。 夢中で仕事をしていた。

独立しコンサルティングをしていた時たまたま業務上、養鶏農家を訪れ、野菜農家を訪れ、今の妻と交際し「老後の趣味って必要だよね」と言われなぜか初心者ルアー釣りセットをクリスマスにプレゼントされ、気づけば田舎に暮らしている。 会社員時代には800万ぐらいまで言った給与は独立し最高2000万ぐらいまで増えた。 今は給与は200万にも満たない。今は幸せなんだろうか? お金というのは幸せの一つの物差しであることには違いない。

今考えてみると会社員時代の出世競争は私には向いていたんだろうと思うし、楽しかった。 定年移住組の方たちも同じことを言う。 だが今考えてみると出世で残ったものは「一部上場企業で20代で課長になったというプライド」と「同期よりは倍ぐらいの給与」つ「戦友にも似た友人」である。 独立後もそうだ。実は慕ってくれていた部下や従業員にもそんな感じのことしか残せていないと思う。 これって家族や子育てに役に立つんだろうか?

家族や子育てに正解はないとも思うが、(不正解はあるだろう)幸せも同じ正解はない。みな千差万別であろう。ただし共通するのはお金である。 生活費だったり子供に残せる遺産だったり。

40代の1か月の支出額(生活費)の平均

40代の1か月の支出金額の費目ごとのデータです。

40代の1か月の支出(生活費)
(単位:円)
世帯種類 (参考)
全年齢
全世帯
1人の世帯
(独身など)
2人以上
の世帯
男性 女性
1か月の支出 271,605 205,039 202,460 353,233
食料(外食以外) 49,846 33,169 26,356 58,322
外食 12,138 15,454 10,556 17,069
住居 19,524 44,216 20,434 17,125
光熱・水道 17,882 10,118 10,803 21,179
家具家事用品 8,686 3,550 4,911 9,386
被服・履物 10,451 6,024 11,720 13,710
保健医療 11,039 4,961 7,759 10,467
交通 6,244 5,118 8,241 7,316
自動車 19,092 13,018 11,639 24,057
通信 12,412 7,746 9,049 18,811
教育 9,239 0 0 29,465
教養娯楽 26,661 24,736 18,201 31,124
交際費 17,577 8,801 17,791 10,938
仕送金 5,256 1,818 5,113 6,682
その他 28,355 13,870 21,457 34,510
住宅ローン返済 17,203 12,441 18,431 43,074

(注)1人の世帯は2014年10~11月の平均、2人以上の世帯は2014年9~11月の平均です。項目は分かりやすさの観点から別の表現に言い換えているものがあります。また、一部項目は計算で算出しているものがあります。住宅ローン返済は全国消費実態調査では消費支出とされていませんが、消費支出と合算し支出としています。

(出典)総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」を加工して当サイトが作成

これを踏まえてちょっとうちと比較。(嫁さんからのヒアリング)

我が家との比較(生活費)
(単位:円)
世帯種類 2人以上
の世帯
我が家 備考
金額
1か月の支出 353,233 202500 -150733
食料(外食以外) 58,322 30000 -28322
外食 17,069 10000 -7069 美味しいところがあんまり無いなあ
住居 17,125 20000 +2875 修繕積立金として
光熱・水道 21,179 10000 -11179 オール電化
家具家事用品 9,386 5000 -4386
被服・履物 13,710 5000 -8710
保健医療 10,467 8500 -1967
交通 7,316 5000 -2316
自動車 24,057 40000 +15943 保険とローン
通信 18,811 9000 -9811 光と格安SIM
教育 29,465 20000 -9465 学資保険含むいろいろらしい
教養娯楽 31,124 15000 -21124 あんたのタバコ!だって
交際費 10,938 10000 -938
仕送金 6,682 0 -6682
その他 34,510 10000 -24510
住宅ローン返済 43,074 10000 -33074

奥さんの家計管理は単純だ。

毎月○○用って書いた封筒にお金を入れて余ったら年間○○用に入れて、足りなければ年間○○用から取る。結婚当初は家計簿とか頑張っていたが難しいようなのでこれに切り替えさせてみた。

こうやってみるとおそらく都会に住んでる人よりは安いんだなあという感じ。
詳細は知らないが田舎暮らしならではってところを詰めてみよう。
田舎の食費 都会に比べて安いってことはあまりないんだろうがおそらく料理好きな奥さんのおかげであろう。出来合いのものはほとんど買わない。あとは少しだけの野菜を作ってるぐらいかな?もらったり。でも年間通すと全野菜購入費の3割ぐらいは助かってるのかもしれない。一番は残業少ないのと通勤も車で片道20分。田舎ならではの時間的余裕が手間を使えて安くなっているのかもしれない。

田舎の外食費 基本あまり行かない。遠出の買い物の時とマクドナルドのハッピーセットの内容次第。あまりおいしいところもないしなあ。

光熱費は地域によって違うんだろう。被服はやっぱり都会みたいにおしゃれにしなくてもだいじょうぶだからか?
交通費はガソリン代オンリーだが、通勤手当を差し引くとこんな感じらしい。
だが自動車は二台あるせいかやはり少し高い。でも都会で載ってた時ほど洗車とかの車の身だしなみには気を使わなくなった。

通信費はやっぱりスマホの見直しからだなあと思う。
娯楽はお金使って遊ぶところがないからねえ。そろそろボーリングデビューもさせてみたいが。

交際費はみんなで家のみが中心。 住宅ローンは都会の1/4ぐらいにしてみた。

多めに見積もってみたんだがこんなもの。年間貯蓄目標は100万円らしい。実績は知らないが。

ちなみに世帯収入はボーナス抜きで手取り33万円ぐらい。嫁さんの給与と私の給与だけ。私の勤め以外の収入はすべて別に私が管理している。

我が家が田舎暮らしの代表ってことはないが田舎暮らしはこんなものだろう。

実感しているのは「必然的に無駄遣いが減った」ってところ。

コンビニには寄らなくなったし、帰りにちょっと一杯もない。着る服にもそこまでお金がかからない。これらは自然に必然的のそうなってしまった部分。もっと言うと、仕事に行くとき財布を忘れてしまっても全く困らない。

さて夫婦で年間180万円都会よりは支出が少なく済んでいる。本当はもっと少なく済みそうではあるが。

収入減と引き換えに手に入れた暮らしは

「仕事の通勤時間の減少」「通勤は車」この二つでだいぶとストレス解消にはなっている。

「休みの日はこどもと外遊びがたのしい」なんなら毎日夕方遊んでる。海も山も近い。

「子育てには良い環境」自然がたくさんなのはもちろんだが、学校からの帰り道の誘惑が少ない。大人もそっか。

「プチ旅行が増えた」なんのかんのと子供を連れては遊びに行っている。

将来は介護や医療や進学。そして金銭面での悩みが出てくるかもしれない。でもそれは都会でも一緒のような気がする。 個人的には介護はどちらの両親とも片親になればこちらへ引っ越してきてもらうつもり。 医療についてはもう完全に運だろう。 進学はきっと都会での一人暮らしになるんだろうなあ。

田舎のほうが良いとは一概には言えないが、やっぱり空気やら時間の流れが違う。都会に暮らしていたころより一日が長い。 小学生に戻ったかのように一日が長く感じる、そして大人になっている分有効に使える。

こんな幸せもいいのかもしれない。

ほなまたね