我が家の薪ストーブ事情  薪ストーブの選び方と薪使用量

我が家の薪ストーブ事情  薪ストーブの選び方と薪使用量

薪の使用料なんて家庭事情により色々なんだろうけど、 記録ついでに書いときます。

我が家で温めるのは一階LDKの18畳と二階の8畳間二つ。この三か所は吹き抜けでつながっています。 他の部屋には暖かい空気は行きませんし行かなくても困りません。

薪ストーブはヨツールのF602 スペックは以下の通り。 このストーブのメリットデメリットを紹介しておきます。 何種類か他のストーブも人の家でつかったのでそれとの比較になりますが。

本体寸法 W320×H640×D540mm
本体重量 78kg
出力 定格 6.0kW(5,160kcal/h)
最大 8.5kW(7,310kcal/h)
暖房面積 100平方メートル(61畳)
燃焼効率 73%
薪長 40cm

【寸法】は御覧の通り。 重量は一人で何とか動かせる重さである。 販売店より営業所止めで送ってもらい軽トラで持って帰ってきました。 他のストーブに比べて小型であることは確かです。 ガラス面が他のストーブよりは小さいので炎が楽しめないかというとそうでもありません。 むしろ全面に炎が見えるので温度管理が視覚でもわかります。

出力は薪によっても変わったり何が基準かよくわかりませんが、ヨツール製品の中では比較できます。

きっとよく売れてるだろうラインナップと比較します。

ヨツール製品スペック一覧(公式より抜粋)

機種 F602 F100 F3 F400 F600
本体寸法 W/H/D 320/640/540 526/570/445 580/710/490 656/718/584 786/787/673
本体重量 Kg 78 90 124 170 200
定格出力 kw 6.0 5.5 6.0 6.9 10.0
暖房面積 (畳) 61 55 61 70 97
燃焼効率 % 73 78 78 84 78
薪長 cm 40 40 40 50 55
投入量 kg/h 2.0 1.8 2.0 2.1 2.9
価格 万円 22 24 30 43 57

説明は上から 本体寸法・重量 そして定格出力は二次燃焼が発生したタイミングでの出力。 暖房面積。 また燃焼効率は木材を熱に変換する効率。 薪長は投入できる薪の長さ。(F602でいう限り2cmほど余裕あり。) 投入量は定格出力時の投入量だと思います。

【本体寸法】は炉台との大きさに絡んできます。 家における炉台の大きさを先に決めてから機種選定してみてください。 ちなみに炉台はストーブより大きければ大きいほど部屋は汚れにくくなりますし、物も置けて便利です。  F602だけ横幅狭く奥行き長いですが、これはシガータイプといってそういうものです。 ネットとかで調べてもシガータイプは燃費がいいとか言ってるだけで、納得いく説明は全く出てこないのですが、私なりに体験を咀嚼すると、手前のほうから木が焼けてゆきます。 そうすると奥のほうに熾火がたまり奥が高温蓄熱になり、炉内が高温に保て、次の木にもすぐ着火し、燃焼効率が良くなるものと理解します。 二次燃焼の取り入れ空気の温度にも多分に影響しているでしょう。 ほかのストーブに波及していないことや、それでも現役でいくつかの小型のストーブに採用されていることを考えると小型の薪ストーブを最大限に利用するには良い方式なんじゃないでしょうか。 薪ストーブの見た目重視的な日本では人気薄なんでしょうが。 薪ストーブの暖かさは重量や大きさに比例しますが、上記の表を見てもらえばわかる通り 重量当たりの暖房面積はF602が抜きんでています。 話がそれた。

【本体重量】は先ほどの通り 鋳物でできているので重ければ重いほど蓄熱性が高い。 使い捨てカイロも大きいほうが暖かいでしょ?って事。 自宅の基礎と相談してください。 補強もありだしね。 うちも一応こんなやつを入れときました。

【定格出力】【暖房面積】はその名の通り。 暖房能力のことです。

【燃焼効率】はあまり変わらないですね。F3だけ少しいいですが、5%の差なんてあってないようなもの。なんでこれはF300じゃないんだろ??

【薪長】は投入できる薪の長さです。中が空っぽなら+3~5cmぐらいは余裕がある気がします。 ただ追加投入の場合は薪や熾火が残っていたりしますし、 薪は常にきれいな円柱形だったりはしないので逆にマイナス5cmぐらいで考えたほうが良いでしょう。 長い目で見ると長いほうが確実に薪割は楽です。

【投入量】燃費ですね。一時間にこんだけ使いますよ。という目安です。もちろん薪の質や家の条件で違うでしょうが、横並びに並べるとおそらくメーカーではちゃんと同条件で検証してるでしょうからわかりやすい。 ほかのメーカーは公表あんまりしてないです。 こうして見るとF602以外は正比例です。

F602はF3とほぼ同スペック。 なのに重量は約60%。そして大きさもコンパクト。 この数字がおそらくシガータイプの特徴を物語っているんでしょう。 【価格】も一応乗っけときました。 ただしどこの業者でもだいたいそうですがストーブ単品は売ってくれないと思います。 施工した業者なら入れ替えという形で売ってくれるでしょうが。 これはまた別のお話で。

あとはデザインで決めてくださいな。 個人的には触媒を使っていたり ややこしい仕組みで燃焼効率が~とうたっているものよりはクリーンバーン方式程度のものがおすすめです。 ランニングコストもかかりませんし修理も自分で簡単です。 そうそう壊れるところはないですが。 うちが選んだ決め手はここいらでした。 それとこの投入量表記。 きっと自信があるんでしょう。

大きさ選びは少し小さめかちょうどでいいと思います。 エアコン併設が条件で。 我が家も普段は薪ストーブで過ごせますが、外食して帰ってきた日や、みんな仕事に行く朝など薪ストーブでのメリットには不向きな日もありますから。 そして年に何回か訪れる猛烈寒波の日 暖まるまではエアコン併用です。悠々自適でいつも家にいるならいいですが、基本的に朝はみんな出かけると思うんですよ。 そんな中、薪入れて温度調節してってもったいない薪も時間も。出かけた後1~2時間は無人なのに暖房です。 火事も怖いしね。

そんな理由でヨツールF602に決めました。 失敗だったら一シーズンで売ってF400にしようと思ってはいましたが目論見通り。 どんぴしゃでした。 一時間当たりの薪使用量が2kg かけることの平日4時間土日8時間ずつ。計30時間。シーズンが3か月の13週間とするなら780kg。 だいたいあってますねえ。

平均気温はこんな感じです。 比べてみてください。

ほなまたね