薪ストーブの効率化 レンガで囲ってみました。 炉台にもなりそう。

薪ストーブの効率化 レンガで囲ってみました。 炉台にもなりそう。

前回の続きです。

実際に妄想を行動に移してみました。 床暖房化とは別に純粋にレンガで囲うのみです。 このレンガの囲い仮の名を蓄熱壁と呼んでいきます。

あくまでも耐火用の炉壁ではありません。 が、 炉壁の代わりにもなりそうです。

結果(非常にメリットのあったこと)

レンガ100個、約一万円でできた蓄熱壁の結果ですが。

・焚きつけが楽になり、巡行運転までの時間が半分以下になった ・二次燃焼が簡単に起きるようになった(オーロラが簡単に出る)・燃費が良くなった ・熾火が薪の質によらず朝まで(8時間以上)残るようになった ・薪ストーブの天板を拡張できた 。

心配していたデメリットは、・薪ストーブの熱暴走 ・室内への熱放出の減少 ・普通のレンガ使用での熱による破損でした。

感覚ですが今までのストーブの倍以上の使い勝手、能力になりました。 ひとつづつ説明すると。

焚きつけが楽になり、巡行運転までの時間が半分以下になった。

推測ですが、薪ストーブ本体を囲うことにより温度上昇が早くなった結果、 煙突のドラフト効果が高まって早くなったものと推測します。 そしてそれはそのまま巡行運転までの時間が短くなりました。

今は平均的に20分で終わります。 以前は下記の倍ぐらいでした。

①薪を入れて火をつける~燃え始める~吸気口をあけたまま薪ストーブ本体の扉を閉める=5分

②薪ストーブ本体30㎝上のシングル煙突部分が200℃~煙突ダンパーを1/2閉。=5分

③本体温度200度オーバー~吸気口1/8閉~巡行運転スタート。サーキュレーターON =10分

二次燃焼が簡単に起きるようになった(オーロラが簡単に出る)

巡行運転時には二次燃焼用の吸気口のレンガは100℃を超え始めます。その空間に手を入れるとサウナみたいな感じです。 以前は吸気口の後ろの炉壁のレンガは室温以下。 上がっても30度ぐらいだったので、 確実に二次燃焼用空気の温度は上がっています。 ヨツールのサイトにも書いてありますが二次燃焼用の空気は熱ければ熱いほど効率は良いそうです。 二次燃焼が簡単に起きているということはそれだけ薪ストーブの煙が少なくきれいな証拠。 そして今まで以上に不完全燃焼のガスも燃えているはずです。

燃費が良くなった

この二年ほど材木屋さんの端材をもらっているのですが、今年は去年より寒いにもかかわらず、使用量が減っています。 どんだけやねん?と言われるとあやふやなのですが、体感で3/4ぐらいに減っています。 でも去年より部屋が暖かい気がしています。 そして去年より、煙突すすも少ない。 いろんな効果もあるのでしょうが。 まあ燃費が悪くなる理由もないので。

熾火が薪の質によらず朝まで(8時間以上)残るようになった。

家で使用するメインの薪は、針葉樹の、太くても直径2~5㎝角 長さ25~35cmの乾燥薪です。 重量でいうと収穫コンテナ満タンで10kgぐらい。 2×4材より少し軽いです。 昔ネットで購入したりしていた広葉樹の薪なんかに比べると密度は倍ぐらい違いそうですが。 針葉樹の使用については是々非々ありそうですが、 「北欧の森林はほとんどが針葉樹である」との言葉。 調べてみました。 ヨツールは北欧ノルウェーの薪ストーブです。 ノルウェーの森林の針葉樹比率はなんと! 97%だそうです。 ちなみに原木での木材輸出量は世界7位。 よくホームセンターで見る2×4とかSPFは針葉樹です。 日本は主にカナダから輸入していますが。ということはノルウェーの薪ストーブはほとんど針葉樹で燃えているんでしょう。 国内に3%しかない木なんて、日本でいうと紅葉ぐらいだろうか? と思います。

夜の十時ごろ中の薪を均して満タンにして寝ると起床時間の5時でもに困らないほどの熾火は残っています。 ここからなら5~8本ぐらい薪を足せば我が家が無人になる7時半ごろまで十分にあったかいです。 昨年までは危ないからとか、温度上昇が遅いからとかで朝はエアコンだったのですが。

朝になると薪ストーブも室温程度になっていたのですが、 今は本体温度は50~80℃ぐらい。 蓄熱壁の内側30℃外側室温ぐらいです。 蓄熱壁の効果はありありです。 これを蓄熱レンガに替えるともっと効果ありそうですが。 だれかお金の余ってる方にお願いしたいと思います。

薪ストーブの天板が広くなった。

薪ストーブで調理なんて嬉しく思いますが、 日常使いだとそんなにガンガン焼いたり沸騰させたりするシーンよりは、コトコト保温(ベジブロス)だったり、

洗った食器を乾燥させたりゆっくり加温でドライフルーツ作ってるほうが多くなってきました。

ストーブトップのクッキングプレートに調理や沸騰は任せて、 蓄熱壁と天板に橋渡し的に置くことで30度~沸騰までコントロールできました。

薪ストーブと蓄熱壁の距離ですが、3~15㎝で試してみたのですが我が家では結局レンガをカットしたりする都合もあり8cmで落ち着きそうです。 めちゃめちゃ正確なわけではありませんが、薪ストーブの天板温度が250℃の時3cmだとレンガの薪ストーブ側は140℃ 8㎝だと120℃ 15㎝だと80℃ぐらいでした。 ちなみにレンガの薪ストーブ側と逆側ではそれぞれ、90℃、65℃、35℃でした。

心配していたデメリットの結果

・薪ストーブの熱暴走については今のところ大丈夫です。 今までも暴走したことはないんですが。 F602の性能のおかげでしょう。

・室内への熱放出の減少は無駄な心配でした。

・普通のレンガ使用での熱による破損も今のところ大丈夫です。 調べてみても200℃ぐらいまでは大丈夫そうなのでびたづけしなければ大丈夫でしょう。 調理にも使うので念のため冷水ぶっかけてみましたが割れる兆候もありませんでした。 もし使われるなら150℃ぐらいを上限に設置してみてください。

我が家での結論

見た目意外にやらない理由はありませんというとこでしょうか。 嫁さんは見た目も気に入ったそうです。 今年来年ぐらい使用してモルタルで固めようと思います。 そうすれば地震での転倒防止にもなりそう。

うちの据え付けの炉台もそうだが、だいたい薪ストーブから離れたとこにあってケイカル板うを併用した薄めのレンガを張り付けた使用です。 床重量と見た目が許すのなら、レンガを二重にして作る方法もありかもしれません。 そのほうがコスト的にも安上がりでしょう。

ほなまたね